節約をすることの効用は種銭を早く貯めることだけではない

Twitterを見ていると堅実に利回りを上げ続けている投資家には倹約家が多いのを感じる。それは倹約してまで種銭を溜め続ける気持ちのある人は、そうでない人より元本が貯まりやすいとか、手数料や税金に関しても意識してるとか投資に対してより真剣に取り組んでいるからというのはある。

 

ただ、倹約にはそれ以外の効果もある。つまり、自分の身の回りの商品やサービスについてお金を払ってまでそれを使いたいと思うかどうかを感じる感性を敏感にさせるということ。

 

会社のお金で高級店で接待をするとか、本当は行きたくないのに付き合いで無駄な飲み会や遊びにお金を払ってしまったりとか、日々の細かいものになんとなくお金を使うということを続けていくと、【この商品(サービス)はお金を払ってまで本当に自分に必要なものなのかどうか】を日々切実に感じる能力が鈍る。

 

内心本当は支払う価値のないと思っているものに無駄にお金を使い続けている日々で、毎日そんなことを考えていたらストレスが溜まってやっていけない。だからそういう感性を鈍らせることで精神を保つ。

 

だけどそれをし続けることで投資家としての大事な感受性も失ってしまう。節約することの効用は、自分にとって本当に大事なものにはお金を出すが、必要ないものにはお金を出さないということ続けることによって、コストパフォーマンス意識を敏感にさせることにある。

 

その感覚をどんどん敏感にさせることによって、身の回りの商品や新しいサービスについてより真剣に深く評価できるようになるんだと思う。